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『通訳』のお仕事、初体験。
Salut à tous!

去年の夏に体調を壊して働いていた某5つ星ホテルを辞めて以来、
(お陰さまですっかり健康優良児に戻りました~)
仕事らしい仕事もせず、のらりくらりしていたところ、

去年のある日、
旦那と仲よしのフランス人同僚から夕食のご招待を受け、
彼のアパルトマンでアペリティフを飲みながらくつろいでいたら、
彼女さん(某会社のマーケティングマネージャー)が突然、

知り合いが日本人通訳を探しているんだけど、興味ある?

私: 『ん~通訳ねぇ~、私なんかにできるかねぇ。やったことないし。でも、
毎日暇もてあましてるから、試しにやってみようかな~ダメもとで。』
と、お酒の勢いも手伝い(既にがっつり飲んでました・・・てへ♪)
『じゃあ先方にメールしておくからっ!よかった~』
と、軽い気持ちでオーケーしたのが事の始まり・・・


まさか、こんな展開になるとは・・・

年が明けても詳細という詳細が全くこない。
もしかしたらもう通訳は必要なくなったのかも、と思っていた矢先
先方から連絡が。
どうやら先方は私に連絡し続けてくれていたらしいのだが、
メールアドレスのタイピングミスが原因だったことが判明・・・

やっとこさ本題に。

私: 『それで、日本人通訳を探してる、とかで』
先方: 『ウィ、そうなの。見つからなくてもう無理かと諦めかけていたのよ。
で、早速なんだけど、来週の金曜日に日本からジャーナリストが来るから
アテンド兼通訳って形で2時間、お願いできるかしら?ちなみに、当社は
スイス製の超高級時計を扱っていて、社内見学とプレゼンを予定してるの。
ところで、フランス語と英語はもちろん両方とも大丈夫よね?
一応プレゼンは英語でやる予定だから』
私: 『・・・は、はぁ(汗)。』


ジャーナリスト、超高級時計、プレゼン・・・  やばいかも


逃げたい気持ちと不安を押し殺しつつ、契約成立。
やる、と決めたのだからもう逃げられない。


早速その担当者からメールで、先方の会社情報と最新の製品情報が
フランス語・英語・日本語でどっさり、送られてきた。
「しっかり目を通して当社の勉強をしておくように」という圧力とともに。

マジでやばいかも!どうしよう・・・不安炸裂。心臓ばくばく。
だって時計業界(とってもスイス)なんて、全然知らないし!
専門用語とか、まるで分からないし!(・・・言い訳は永遠に続く)

調べるにしたがってこれが毎年ジュネーブで行われる
SIHH(Salon International de la Haute Horlogerie)
『国際高級時計見本市』(ジュネーブサロン)がらみと判明。
つまり世界の時計新作発表会で、招待状がなければ入れません。
ちなみにBaselバーゼルで行われるBaselworldも有名ですね。


さて、腰をすえて企業研究スタート。
そこで知った驚愕の事実!
この最新の時計・・・値段が・・・













42,000,000円也。
よんせんにひゃくまんえん・・・
世界に25本の限定商品。




どんな時計か、見たい?見たい???見たいでしょーーーっ
ジュネーブ時計グランプリで「Best Design of the Year 2008」も獲得、
その時計がこちら!ジャジャジャーン。


















C1 Tourbillon Gravity




















そして簡単な紹介ビデオ。(興味があれば)



どうですか!オトコっぽいね~
直径48.5ミリ、厚みが18.5ミリ。

何故にそんなにお高いのか?
まあその理由のひとつが、Tourbillonトゥールビヨンという機能。
(ご興味ある方はこちらへどうぞ)
早い話、時計が重力に影響されず、姿勢差による狂いを解消してしまう、
時計の歴史上最大傑作といわれる大発明品、なのだそうだ。
精密加工技術が進んだ今でさえ、このトゥールビヨンを造るのは非常に難しく、
極めて高度な技術と熟練した技能が必要とされる・・・云々。

まああとは、革新的なデザインやら、機能とか、素材とか、
まるで見えないながらもルビーが38石も使われてることとか、
そういうことですかね。
(それでも手巻き、だけど。それがマニアな方にはいいのかも)


寝食を忘れて(誇張ではありませんのであしからず)勉強したおかげで、
-時計業界の歴史
-機械式時計が動く仕組みや構造
-トゥールビヨンの発明から現代への移行
また、其々のパーツの名前やら時計用語などを3ヶ国語(日仏英)で
覚える機会を得たことは大変有効でしたよ。
当初はまるで興味なく、時計なんて時間が分かればいいでしょ、と
思っていたけれど、ものすごく深イィ~のには本当に驚かされました。
(日本語での製品情報でさえもチンプンカンプンでびっくりしたけど)


もう、やれるだけ頑張ったことだし、これで駄目だったからって
別に死ぬわけじゃないんだし、と自分を励まし
そして、ついに緊張の当日を向かえました。
・・・ほぼ徹夜状態。
天気は、大暴雨。これ以上悪くなりえないって程。何故・・・
(いや~な予感)
傘の骨部分が強風でグニューンと折れ曲がってしまい、
それを直そうとして指を切って血まみれになる私。
しまいにはお腹が痛くなる。
(すんごくいや~な予感)

待ち合わせ場所には既に1時間以上前に到着。
そして、ついにジャーナリストさん(とカメラマンさん)とご対面。
ドライバー付きの超高級車で走ること20分程度、ついに現地に到着。

早速先方の会社の方々とご挨拶。
名刺交換がされる中、自分に名刺が無いことに気づく。がもう遅い。
(そんなこと考える余裕などなかった・・・)
それでもまあ和やかなムードに救われ、もうどうにでもなれっ!と
ホテルで働いていた時の「にこやかでプロフェッショナルな自分」モードに。

社内見学を担当してくれる若い女性が、
『案内は、英語でしましょうか?それともフランス語で?』と言うので
ジャーナリストさんに尋ねると、『フランス語で!』と即答。
私に全てを訳させる気ね・・・

ということで、社内見学開始。むしろ工場見学。
いつ設立されて従業員は何人で、とかそんなことから始まって、
実際に時計のムーブメント部分を組み立てている工房(?)を見学。
ジャーナリストさんから直接技師さんへの質問を仲介したり、
カメラマンさんが撮っていいもの、いけないものの区別を聞いたり、
その間にガイドさんがこの機械がどうのこうの、と説明が続き、
次に別の予定があることや、工場見学事態に割ける時間があまりなく
ジャーナリストさんから「巻きめで」と言われ、
一生懸命色々説明してくれるガイドさんに心痛みつつもお願いすると
「ジャポネ(日本人)はいつも時間が無いのね、団体ツアー客みたいに」
と笑われ、それでも協力的で助かった・・・

さて、続いてプレゼンテーション。
なんと、CEO(代表取締役社長)が直々にしてくれる、とのこと。
個室に通され、とっても感じのいい社長さんとご挨拶。
社長といってもまだ38歳!のやり手さんです。
『で、英語で(プレゼンを)する予定だったけど、どうしましょう?』
とCEOが英語で言い終わる前に、
『引き続きフランス語でっ』と即答するジャーナリストさん。・・・

プレゼンは英語っていうから英語で準備してきたのにーっ!!!
はい、やりますよ、フランス語でっ!

プレゼン内容は、最新の時計(上の写真のね)についてがメインで
あとは今年新作発表予定で現在製作中の最新モデルのデッサンや
新機能にも及ぶ。

ジャーナリストさんから「素材は?」と聞かれて、戻ってきた素材名が
よくわからなかった時に社長さんが英語でサポートしてくれたり、
あとは、自分にはそれが何だか分からないモノも、不安ながらそのまま
伝えてみたら相手にはそれが何か、ちゃんと伝わってたりとか、
分からない部品名やらはジャーナリストさんが助けてくれたり、と
持ちつ持たれつ、という感じでなんとか無事に終了。

面白かったのは、やっぱり次の最新モデルの説明の際に、
CEOの製品に対するエネルギーというのか、熱意が凄く伝ってきて、
また、その製品のとてもユニークな機能もあって、
私までどんどん興奮してきて、
気づいたらプレゼン終了時には私は立ち上がって通訳していた・・・
そして、喉の渇くことったら!
まあ、言ってみれば、私、ひっきりなしに話してますから!

そして皆様とお別れして、
再び大暴雨の中車で送ってもらって終了~♪


帰りの車の中で、ジャーナリストさんが
『いや~、どうもありがとうございました。本当に助かりました~』
と何度も何度も感謝してくれたのには大感激!!!
私: 『こんな私のつたない訳で分かってもらえたのでしょうか???
なんでも初めてのことで・・・』
(事実、自分の中では理解してても、日本語が出てこない!ってことが
何度もあった。)

ジャーナリストさん: 『え?初めてだったんですか?通訳が、ですか?』
私: 『・・・はい。もう駄目ダメで泣いちゃうかと思ってました』

カメラさん: 『信じられない~! だってめちゃくちゃうまくできてましたよ』

ジャーナリスト: 『せっかく時計のこと勉強されたんですから、これからも
時計業界で通訳を続けていったらいいと思いますよ。例えば、日本から
こういう高級時計を買いにわざわざジュネーブまで買いにこられる方とか、
あとは現地の時計メーカーさんに日本語のサポートが必要な時に連絡して
もらったり。しっかりされた方だから、合ってると思いますよ』



えっ・・・


ほ、ほんとぅに~~~???


う、う、うれしい・・・(涙)


・・・しっかりおだてられちゃいました。


しかも、同じ様なことをドライバーさんからも言われたのにも驚き。

『名刺を作ってどんどん配ればいいのよ~。通訳なんて、もしちょっと
間違ったこと言ったとしても、それは自分しか分かんないんだしさ~。
それにしても、あなたってフランス語上手ね~こっちで生まれたの?
(フランス語に)ジュネーブのアクセントがあるから』

そ、そうっすか?ジュネーブのアクセント・・・?なんでしょうか?
ちなみにドライバーさん、オーストラリア生まれの3国籍をもつ
恰幅のいい女性。(オーストラリア国籍、アメリカ国籍、そしてスイス国籍)


皆様とお別れし、帰りの電車の中から外を見ると
さっきまでの暴風雨が嘘だったかのように、カラッと晴れ渡っている。
まるで私の心模様をそのまま映し出していたかのよう・・・



帰宅後、爆睡。
まるで全てが夢だったのだろうか、と思ってしまうほど
気分よく目覚める。

どうであれ、
久しぶりに緊張感のある素晴らしい経験ができ、
また、生き生きとモノ作りに専念している方々の姿や
自分の作品に真剣で、限りない自信を持つ人は美しいなあ、と
感銘を受けました。
また、そんな機会を私に与えてくれたことに感謝しつつ、
この気持ちを忘れたくないなぁ、と思う今日この頃。

たとえ、主婦であってもね♪



それではみなさま、またね。

Bisous
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【2009/01/25 16:17】 日々のつれづれ。 | トラックバック(0) | コメント(1) |
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コメント
あろろへ。

そうそう、そうなのよ~
頑張ったのよ~一応。。。

君も自分のBlog作ってみたら?
結構アウトプットできて楽しいかもよ。
(あたしはかなり解放してるつもりですが)

これからもよろしくね~♪



> ゆー、めちゃめちゃ頑張ったね!!!
> 物凄い伝わってきたよーーーー
>
> しかも褒められてっ!
> ものすごく集中して勉強、準備して、当日も予定外のこともなんとかこなしたまりまりを、誇りに思いまする。
>
> ほんとにほんとに。
>
> しかも、上手に作るねぇ。
> このHP。
> 映像乗っけたり、見やすくしたり。
> ゆー、すごいっすよ。
>
> 尊敬しますわ。
>
> いい(良すぎる)緊張感と充実感で満ち溢れる一日を過ごせたことに、、、
>
>
>
> 乾杯!!!
>
> これからも何かしらつながるといいね。
> つながる!!
> つながれっ!!
>
> ゆーは特別です。
>
> 「また、そんな機会を私に与えてくれたことに感謝しつつ、
> この気持ちを忘れたくないなぁ、と思う今日この頃。」
>
> そう!その気持ちを大事に、またゆっくり(急に来る!)進んでいこうや!
【2009/01/28 15:52】 URL | Malvoisie #-[ 編集] | page top↑
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